趣味愉楽 詩酒音楽          《まことに人生、一瞬の夢、 ゴム風船の、美しさかな。》

 
 
 
 

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 
 
 
 

嵐の前の

 6月は充実していた。
 仕事が忙しく後半は少し体調を崩していたが、それでも前半は極めて充実していた。井上&野田の『フィガロ』新演出のプレミエに訪れることができたし、その1週間後にはタリス・スコラーズの演奏会にも足を運ぶことができた。
 新演出フィガロは日本人の感性に強く訴えかけるもので、それでいて音楽や筋書きに破綻をきたすこともなく、あっという間の一夜だった。
 映画『アマデウス』でサリエリがうんざりしながら褒めちぎっていた、あのラストの「許し」の場面、本当に心憎く、涙がとめどなく溢れた。どたばた喜劇の最後の最後に、ここまで美しくも清らかな音楽で、音楽そのもので、観客を泣かせる作曲者に、脱帽。
 スコラーズは抜群の和声感でもって生き生きとしたポリフォニーを組み立てていた。パレストリーナのミサ曲を頂点に、アンコールの最後にトマス・タリスを入れることも忘れない粋な演奏会でもあった。中学時代にCDを聞いて即ファンになった、あこがれのタリス・スコラーズを生で聞けて最高だった。
 また月末にはドイツ語検定があり、そのための勉強も集中的に行うことができた。大学1回生・2回生のころにやっていたことを思い出しつつ、また知識を整理しつつ、単語を覚え、語法の復習をし、試験本番に臨むということは久しぶりのものであり、新鮮だった。

 最後に、かねてから興味のあった、京都市美術館でのルーブル美術館展へも訪れた。絵画に対してはあまり執着もこだわりもないのだけれど、ヨーロッパの歴史文化生活風俗に少しでも近づきたいという思いがあって観に行くのである。
 唯一、つよく惹かれるのは17世紀の静物画である。だいたいが暗い背景であり、その前に果物やら花やらナイフやら地図やらボードゲームやら鉄製・ガラス製の器やら異国の珍品やらはく製やら人骨やらがどさっと置いてある静物画。その生々しさ、はかなさに大変引き込まれる。30年戦争やハプスブルク家からの独立戦争などが続き、気候の寒冷化や疫病の万延あるいは魔女狩りなど、およそ考えられうる最悪の時代状況のなかで、画家は静物画に何を見たのか。そしていま我々は何を見るのか。世界大戦中のアートに惹かれるのとまったく同じように、17世紀のアートにも惹かれる。(この時代の静物画ばかり集めた画集が欲しくてたまらない!)
 19世紀の絵画になると、構図や対象や色づかいなどがだんだん現代人の感覚に近づいてくるのも改めて感じた。だいたいぱっとみて年代がわかってしまう。産業革命以後の人間の内面などほとんど変わってなどいない(と信じている)。

 7月開始すれば、あとはお盆まで、休まらずや。
 
 
 
 
Comment






(編集・削除用)


管理者にだけ表示を許可
 
 
 
 
Trackback
http://bachundbruckner.blog.fc2.com/tb.php/79-ef4825d5
 
 
 
 
プロフィール

めが

Author:めが
大阪在住、岡山出身。

岡山朝日高校(管弦楽部)、大阪大学(法学部)から会社員(教育系)へ。

【興味関心】
詩(ヘッセと中原中也)
音楽(とくにバッハとブルックナー)
モータースポーツ(とくに1984年~1993年のF1)
グランツーリスモ、スポーツカート
ブルックナー研究

 
 
 
 
 
 
最新コメント
 
 
 
 
最新トラックバック
 
 
 
 
 
 
 
 
検索フォーム
 
 
 
 
 
 
 
 
ブロとも申請フォーム
 
 
 
 
QRコード
QR
 
 
Pagetop
 
 
 
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。