趣味愉楽 詩酒音楽          《まことに人生、一瞬の夢、 ゴム風船の、美しさかな。》

 
 
 
 

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僕は僕が輝けるように生きてゐた。

 仕事にかまけて、なかなか音楽を集中して聴けないし、本も読めていない。通勤電車で詩を読むのがやっと。中原中也の『在りし日の歌』が、すごく沁みる。未発表の晩年の作品も含めて、晩年の中也の詩にとても心惹かれる。

      酒場にて

今晩あゝして元気に語り合つてゐる人々も、
実は、元気ではないのです。

近代(いま)といふ今はすくなくも、
あんな具合な元気さで
ゐられる時代(とき)ではないのです。

諸君は僕を、「ほがらか」でないといふ。
しかし、そんな定規みたいな「ほがらか」なんぞはおやめなさい。

ほがらかとは、恐らくは、
悲しい時には悲しいだけ
悲しんでられることでせう?

されば今晩かなしげに、かうして沈んでゐる僕が、
輝き出でる時もある。

さて、輝き出でるや、諸君は云ひます、
「あれでああなのかねえ、
不思議みたいなもんだねえ」。

が、冗談ぢやない、
僕は僕が輝けるように生きてゐた。

(未発表詩篇 1936.10.1)

(中原中也『在りし日の歌』角川文庫より、一部表記改変)


ここ2週間くらい風邪を患っていて、また秋冬独特の物憂さもあり、余計に沁みた。
 
 
 
 
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プロフィール

めが

Author:めが
大阪在住、岡山出身。

岡山朝日高校(管弦楽部)、大阪大学(法学部)から会社員(教育系)へ。

【興味関心】
詩(ヘッセと中原中也)
音楽(とくにバッハとブルックナー)
モータースポーツ(とくに1984年~1993年のF1)
グランツーリスモ、スポーツカート
ブルックナー研究

 
 
 
 
 
 
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