趣味愉楽 詩酒音楽          《まことに人生、一瞬の夢、 ゴム風船の、美しさかな。》

 
 
 
 

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2014年総括

 少し気が早いが師走は忙しくなるので11月中に今年の総括を。

 大阪での仕事初年度を大変なストレスでもって終えながら、今年度は始まった。幾分余裕を持ちながら上半期を終えることができたが、やはり下半期に入ると体力的にも精神的にも余裕がなくなってくる。
 5月の連休は静岡へ、お盆は北海道へ。国内旅行は行きつくした感があるが、九州ラーメンの旅はいずれ実行に移すことになるだろう。
 新しい試みとして、今年はスポーツカートに挑戦した。また、鈴鹿サーキットへの日帰り一人旅も経験した。レースは肌で感じるものだ。
 
 一方で、音楽およびハイデガー『芸術作品の根源』への情熱は尽きることがない。
 来年も引き続き、真摯に向き合っていきたいと強く思う。
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涙なくして語れず、涙なくして聞かれず

 この前の日曜日は兵庫県立芸術文化センターでのアンサンブル・フリーの定期演奏会へ。曲目は、ベルクの組曲版『ルル』とマーラーの交響曲第9番。

 マーラーの9番は(ブルックナーの9番と同じくらい)僕にとって思い入れの強い作品である。
 大阪で独り暮らしを始めてまだ間もない、大学1回生の頃、前期試験の合間をぬって初めて訪れた「ザ・シンフォニーホール」で、大植英次=ハノーファー北ドイツ放送フィルのマーラーの9番を聞いた。チケットの予約が遅かったため最前列の席しか残っておらず、大植さんとヴィオラ・トップさんの目の前で聞くこととなった。奏者の呼吸を肌で感じる距離感のなか、降りそそぎ煌めく音たち。初めて訪れたザ・シンフォニーの感動とともに、未だ演奏会の情景は色あせない。

 もうひとつ、大学卒業が目前に迫る4回生の1月、同じくザ・シンフォニーホールで、井上 道義=京都大学交響楽団の第190回定期演奏会でのマーラーの9番に立ちあうことができた。1階中央やや前寄りの席で、全身全霊でもって音楽に没入して聞いていたのをよく覚えている。涙を流し、自然とブラボーと叫んだこともはっきりと記憶している。

 (余談だが、チャイコフスキーの悲愴交響曲とマーラーの交響曲第9番とは、その根本で、ほとんど同じものを共有している。楽章構成が似ているというだけでなく、本質的に、この世(浮世)を生きる人間の魂を、精神を、激しく揺さぶる。)

 先日のアンサンブル・フリーのマーラーの9番を聞き、それまでどうも腑に落ちなかったアダージョの第2主題が、痛いほどにあまりに痛いほどに理解された。諸事情で2・3楽章は聞けなかったのだけれど、あのアダージョを聞くことができれば、もうそれだけでも十分という演奏だった。
 客席の白髪の紳士が嗚咽をあげながらアダージョを聞いていたという話もあるそうだが、彼もまた涙なくして人生語れず、いわんや、マーラーの9番をや。げに我が身もさればこそ。


 
 
 
 

いと高きところから降りそそぎし

 ウィーン旅行を計画しながら、教会オルガンコンサートなどに胸ときめかせつつ、十四の時の衝撃をまざまざと思い出す。

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 教会でオルガンを聞くときの感動は、コンサートホールで大編成の合唱やオーケストラを聞くときの感動と非常によく似ている。身体の芯まで震わせる、サウンドそのものの魅力。そして、降りそそぐ音に包まれる、見えない光に全身を包みこまれる、あの感覚。音の抱擁。
 
 
 
 

ブルックナーのアダージョの到達点

 ブルックナーのアダージョの到達点、それは弦楽五重奏曲のアダージョなのかもしれない。

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 弦楽オーケストラ編曲ver. も秀逸。

ブルックナー:交響曲第9番ブルックナー:交響曲第9番
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ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

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 ボーナストラックのように、実は最終トラックに弦五オケver. が収録されているという粋な計らい。
 
 
 
 
プロフィール

めが

Author:めが
大阪在住、岡山出身。

岡山朝日高校(管弦楽部)、大阪大学(法学部)から会社員(教育系)へ。

【興味関心】
詩(ヘッセと中原中也)
音楽(とくにバッハとブルックナー)
モータースポーツ(とくに1984年~1993年のF1)
グランツーリスモ、スポーツカート
ブルックナー研究

 
 
 
 
 
 
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